小学校1年生から始めたお習字。
段位を取得するには、必ず何かしらの所属団体や書道会の存在があります。
でも、その所属している会のことを意外と知らないことが多い。
不思議ですよね。
自分が習っている字なのに、そもそも属している会がどんなところなのか
知らないなんて。
私は家の近くにある公民館のお習字教室に通っていました。
最初は硬筆、その後は毛筆、中学2年生からは毛筆の行書体になった記憶です。
毎月、課される課題の字を練習、清書して提出。
所属団体(会)の発行する紙面や新聞で昇級を確認する、というのが流れでした。
「女」とか「梅」とか苦戦した字を今でも覚えています(笑)
公民館で教えてくれる「先生」に習っているという感覚しかありませんでした。
でも、その先生もどこかの書道団体に属していて、その団体の中で段位を取得していたわけです。
そんなことは、何も知らないまま大学まで同じ先生に習い続けました。
その先生ももちろん、所属している書道会があり、先生の指導の下、
私はその書道会で「準師範」まで取得しました。
ずっと、先生の書く字がとにかく好きで、その字に憧れていました。
色んな字を見て、「きれいだな」と思うことはあっても「好きだな」と思う字は
先生の字以外にありませんでした。
それほど、先生の書く字に憧れていたのです。
去年、書道教室を開いてからは書道用品店に足を運ぶ機会が多くなりました。
そんな中で、先生の字と似ている本を見つけました。そんな出会いは本当に、
これまで1度もなかったので、とても嬉しくてその本を買いました。
その本をきっかけに、ある書道会にたどり着きました。
私の先生はきっと、そこの先生に師事されていたのだと勝手に確信しています。
私が大学生の時に、先生は教えることをやめてしまわれて、もう聞けず・・・。
もっと、色んなことに興味を持ってたくさん聞いておけばよかったと思うばかりです。
書道教室を始めた今、私も準師範を取得した先生と同じ書道会に属しています。
教室の皆さんも、その書道会で段位を取得していくことになります。
でも、段位を取得する団体を選べる教室でも良いなと考えています。
お習字と書道にはいくつかの部門があって、それぞれの団体で強みも色も違います。
私のように、属する団体はよく知らないけど、習っている先生の字が好きという人も居るはずです。
そんな想いから、現在、3つの書道団体で私は「書」を学ぶことにしました。
ひとつの団体でなければならない、という決まりはないのですから。
3つの書道団体では、それぞれ力を入れてる部門が違うので、
その「それぞれ」を学びながら、教室の皆さんにも好きな団体を選んでもらうことにします。
それでも、3つの団体のどれにもやっぱり自分の「好きな字」は根底にあります。
何より、基礎を固めるのであれば私の歩んできた書道会だな、と他と比べたことで、
明瞭になりました。
そもそも、字の違いが分からない!という人も居るでしょうから、
「お任せ」と「選択」と両方できるようにしようと思っています。
これから自分自身も初めての書道団体で、新たな字が学べることも楽しみです!
気になったことがあれば、下記よりお問い合わせください。