ある程度、お習字の基礎が出来たら古くからの「書」から学ぶ「古典臨書」というものがあります。
これは、中国の漢字の場合もあれば万葉集などの仮名漢字交じりのものもあります。
簡単に言うと、お手本を真似て書く「書写」と同じことなのですが、
題材が違うだけです。
臨書までたどり着くには、それなりに書道を続けることが必要です。
はっきりと記憶していませんが、私は大学生になってから臨書の世界に入ったような気がします。
先月、購読の申し込みをした書道会には「古典臨書」で段位を取得していく部門がありました。
せっかくなので、この部門で競書を提出してみることにします。
それなりに臨書の心得を持っているつもりですし、過去にも取り組んだことがあるのですが。
今、こうして自分の意志で始めてみて、気付いたことがありました。
そして、改めて「臨書」の意味と大切さを知った気がします。
先生に習っていた頃は、詳しいことは分からずにただ、出されるものを書いてるだけでした。
それでも、手にも記憶にも字形は残っています。
そのぼんやりとしているものが、今回、臨書を始めたことで明確になってきました。
毎月の課題が選ばれてる意味も、書いていると段々わかってきます。
書道っておもしろいなぁ、と更に楽しくなってきたところです。
古典臨書は「変体仮名」と言って、平仮名に漢字を充てて書かれているため、
普通に読めない字もたくさんあります。
それも、臨書を重ねれば読めるようになってくるし、連綿(つづけて書く字のこと)の勉強にもなります。
書道が初めての人が、最初から古典臨書に入るのはちょっと壁が高いかもしれませんが、不可能なことではありません。
筆の動きで出てくる線や、筆の入れ方を古典臨書を通して習得することもできます。
ご興味のある方はぜひ、お問い合わせください!