今朝のニュースで、「書道」がユネスコ無形文化遺産の登録候補になったと言っていました。
なんとなく、良いことのように感じたのですが、
気になって調べてみたところ、あんまり良いことではないみたい・・・。
いや、悪いことではないのだけど。
無形文化遺産(文化庁)↓
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/mukei_bunka_isan/
簡単に言うと、
衰退や消滅の恐れがあるから、保護してなくならないようにしようね、ということのようです。
そもそも、社会の変容や時代の流れで「書くこと」自体も危うくなってきてるので、
「書道」はもっと危ういということなんでしょうね。
保護してもらえることは良いことだけど、「書を書く」という行為ももちろんなのだけど、
それを「美しい」と思える感性が日本人から無くならないといいなぁ、と個人的には感じたりします。
きれいな字、整った字、(最近は美文字とも言うようです)は、大抵の人が見て取れる感覚だと思います。
でも、きれいな字の違いは感覚で分からないことが多いようです。
それが分かる人は、限られてるように思われがちな気がします。
専門的に見て長けてるかどうか、ということではなく、その字や書を見て「すてきだな」と思える感性があれば良いのです。
絵を見ることも同じことで、「上手」と「素敵」は別物のはずです。
「素敵」というのは、個人の主観や好みです。絵だって書道だって、それで良いのです。
絵についてはど素人ですが、「好き」だと感じる絵はあります。
私は、その自分のなりの感性を書道というものを通して、知らぬ間に身に着けてきた気がします。
素敵な先生に出会い、気付かないうちに自然と教えてくれたものです。
私の書道教室でも、それを伝えていきたいなと思っています。
字を習うだけではなく、何をきれいと思うのか、どんなところが書道の魅力なのか、を
ひとりひとりで見つけていってほしい。
字を学びながら、そんな世界を広げてほしい。
そのお手伝いができることを願っています!
何か気になったことがあれば、お気軽に下記よりお問い合わせください。