ご自身やお子さんの教室を探す時、何を基準に教室を選ばれますか?
私が周囲に聞いたところ、ほとんどが「近所だったから」と「知り合いが教室をしていたから」という理由でした。
恐らく、大半の書道(お習字)教室はこうして選ばれているのかもしれません。
そこで私が声を\大📢/にして伝えたいことは、字の教室は習う先生の字を見てから!決めてほしいということ。
例えば、英才教育とか塾だとかはある程度、評判や内容なんかを下調べをして決めるのではないかと思います。
でも、書道教室の場合は何を基準に選んだらいいのかわからないのではないでしょうか。
私は幼少の頃から「字」に触れてきましたので、「人の字」を見ることが自然な習慣になっています。
学校の友達や会社の同僚、周りの人たちの誰がどんな字を書くのか無意識に大体、記憶してしまいます。
それが当たり前のことだと思っていましたが、実はそうじゃなかったんです。
そんなに「字」に興味がない人には、そういう感情は湧いてこないらしい。
字に対して、「好きな字」という感情を持つこともないらしい。
最近、夫と話していてそのことに気付かされました(笑)
書道(お習字)教室は、「とにかく通えばきれいな字が書けるようになる」といったところでしょうか。
もちろん、それは間違ってはいませんが「きれいな字」にも色々な種類があります。
特にお子さんの教室を探す時には、お子さんの好みを聞いて選ぶことはできませんが、
ぜひ、教えている教室がどんな字を書くか、を見てみてください。
お子さんの習い事の場合、その教室で習う字が基礎となります。
技術的なことが分からないにしても、「こんな字を書きたい、書かせたい」と思う教室を選ぶことをお勧めします。
教室の字は、教える先生の字はもちろんですが、書道会によっても全く違います。
みなさんが書道と聞いて思い浮かぶのは有名どころのひとつ、ふたつぐらいかもしれませんが、もっとたくさんの書道団体が国内には存在しています。
書道団体は「書の普及と発展」を目的としているところと、創始者である「師」の字を受け継ぎ、その字を習得していくという主にふたつに分かれます。
その背景を知ることで、どんな所に「力」を入れてるのかが見えてきます。
そんな私も実のところ、何も知らない母が選んだお習字教室に通ったひとりです。
ただ、偶然に習った先生がとても素敵な字を書く先生だった、という幸運に恵まれただけで。
思い返してみたら、小学生の頃、書道教室に通ってる子も多くそのほとんどが自分とは別の書道団体でした。
その違いさえもあの頃は分からなかったし、そういえば「なんかみんな(大多数)と違う」と感じてました・・・。
今になって、よやく見えてきたものや分かってきたこと。
字を書くという日常と芸術という正反対のところにいる書の道、なんだか見えにくくてよく分からず、近寄りがたい。
何より、聞く人も居なければ教えてくれる人も居ない。
そういうところを伝えたいし、もっと知ってもらえたらいいな、と思うのです。